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みことばの贈り物

茅ヶ崎恵泉教会牧師 坐間 豊

みことばの贈り物(12)2008年7月

朝、目が覚めると、すずめがチュンチュン鳴いてます。まず神様に感謝のお祈りをします。顔を洗い、背伸びをして、水をコップに一杯。一日の始まりです。今日も神様の祝福が、皆さまと共にありますように!

わが子よ、私の言葉に耳を傾けよ。私の言うことに耳を向けよ。
見失うことなく、心に納めて守れ。
それらに到達する者にとって、それは命となり、全身を健康にする。
何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。

(旧約・箴言4章20〜23節)

「始まり」といえば、私の若い友人の一人が先日結婚しました。これも始まりです。彼と出会ったのは、5年前の三月最後の日曜日でした。その前日の土曜日に、教会へ電話がありました。

「明日、教会の礼拝に出たいのですが、何時からですか?」

その声の主が、翌日の教会に来ていました。

「僕は今週から、I大学の工学部で学びます。」

それは、おめでとう!ところで、ご出身はどちら?

「出身はソウルです。」

へえ、韓国からの学生さんだ。前日の電話では全然分かりませんでした。日本語は普通です。でも、引っ越してきて入学式の前に教会で礼拝とは。

「僕はクリスチャンですから。」

なるほど。それから、少し話をしました。最初の出会いでした。

彼は続けて礼拝に来ました。いろいろ話しました。彼は韓国で大学入試に失敗。しかし、勉強をしたかったのです。そこで来日して日本語の勉強をゼロから始めます。一年後、日本の大学入学試験を普通に受験し、国立I大学に合格したのでした。その努力にまったく感服です!

彼にはお父さんお母さんがいません。小さいときお母さんが亡くなり、お父さんは別の女の人と出て行ってしまいました。高校卒業まで過ごした施設がキリスト教で、ずっと聖書と賛美歌、お祈りで過ごしてきたのです。

そんな話を聞いて、外国で勉強し生活することがいかに大変かわかる者として、何か力になってあげたいと思いました。私たちがかつてカナダで受けた沢山の恵みを、こうして恩返ししたいとも思ったのです。

アルバイト先で嫌な思いをしたこともあったようですが、ぐちを言ったことはありません。日曜日はまず礼拝に出て、夜までバイト。勉強には人一倍時間がかかるし、勉強の本は値段が高い。「これがほしかった専門書です」と満面の笑みで見せてくれました(一万円!)。差し入れをもって部屋を訪れると、「今食べるものがちょっと切れていて。」厳しい真冬も、自転車に乗って頑張る姿を見ました。進路では悩み、人よりも遅れて有名メーカーの協力会社に就職しました。専門外の会社で始めは不本意でしたが、その半年後社長さんから特に推薦されて、親会社の正社員に採用されました。彼の専門が親会社で必要になり、彼の働きぶりが高く評価されたからです。

彼に一つの目標があります。大学を卒業して日本で就職したら、いつか韓国へ行き、お父さんを捜して再会することです。それは、こんなに頑張ってきた自分を見て欲しいから。「小さいときはお父さんを恨んだけれど、信仰を持ってからお父さんへの思いが変わりました。むしろ、いつ再会してもその時には恥ずかしくない自分でありたい。そのためにはお父さんを愛せる自分になっていることが一番です。愛するために僕は生まれてきた。イエス様に愛されて、そう気がついたのです。」涙が出ました。

神様はこの目標をかなえて下さいます。しかしその前に、不思議な出会いを導かれました。叔父さんとの出会いです。それも、日本で。そして、叔父さんは牧師さんでした。韓国から日本に来て、日本人と韓国人の教会で牧師をしておられます。共に日本のクリスチャンたちに囲まれ、何事も神様に祈り求めて歩んで来た二人を、こんなにも近くで神様は出会わせて下さいました。一緒に感謝のお祈りをしたのは、言うまでもありません。

信仰は人の心に育まれると、心と体に大切な命を与えてくれます。言葉も行いも、ひたむきで健全。さわやかで、謙虚。いつも神様に感謝です。

神様は「わが子よ」と、御言葉に心を開く人々に呼びかけます。そして、一人一人は愛されて、真の命を歩み始めていきます。信仰によって、神様に愛されて喜ぶ人生が始まります、人を愛する人生が始まっていくのです。

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